雛人形は3月3日のひな祭り(桃の節句)の日の前に飾りますが、いつから飾って良いかというと、節分の次の日(立春)からだそうです。
でも、いざ飾るとなると、七段飾りの雛人形の飾る位置が分からなくなるときがありますよね。
そこで今回は、七段飾りの雛人形の飾り方と、その注意点を調べてみました。
七段飾りを飾るときの注意点!
まず雛人形は、飾るのにきまった方角はありません。
ですが飾る場所によって、はやく痛んでしまいます。
なので以下の事に気をつけましょう。
- 直射日光が当たる場所は避けましょう
日焼けして色あせの原因になります - 暖房機器やエアコンなどの風が直接当たらない位置に飾りましょう
急な温度や湿度変化はなるべく避けましょう - ペットを飼っている人は、いたずらされないような対策や置き場所に気をつけましょう
七段飾りの雛人形の飾り方(組み立て方)!
雛人形の飾る位置は、関東と関西で違いがあるので注意してくださいね^^;
最上段
最上段には、親王/お内裏様(男雛と女雛)を飾ります。
- 関東では、男雛は向かって左に、 女雛は右に飾ります
- 関西地方(京都)は逆になります
二段目
二段目は、三人官女(さんにんかんじょ)を飾ります。
三人官女は製品によって2通りあります。
1つだけ立っている官女のものと、座っている官女のものがあり、
1つしかない官女をまん中に置きます。
◇ 手にもたせる道具は?
- まん中の官女が、
「三方(さんぽう)/島台(しまだい)」 - 向かって左の官女が、
「加銚子(ながえのちょうし)/提子(ひさげ)」 - 向かって右の官女が、
「長柄銚子(くわえのちょうし)」
※ 両側の官女は、足が出ている方を外側にします。
三段目
三段目は、五人囃子(ごにんばやし)を飾ります。
もっている楽器順に、向かって左から
- 太鼓
- 大皮鼓(おおかわつづみ)
- 子鼓
- 笛/能管
- 扇/謡
※ 扇は楽器をもっていませんが役割は謡い手なので声が楽器という事です。
四段目
四段目は、随身(ずいじん)(右大臣、左大臣)を飾ります。
向かって左が通称右大臣(うだいじん)で若者、右が左大臣(さだいじん)でおじいさんです。
左大臣には白いひげがありますよね♪
五段目
五段目は、仕丁(しちょう)/衛士(えいし、えじ とも)「台笠/熊手・沓台/ちり取り・立傘/箒」飾ります。
注:この絵の仕丁は京式です。
それ以外は下の絵を参考にしてください。
◇ 京式では?
- まん中にちり取り
- 向かって左が熊手
- 向かって右に箒
◇ 関東では?
関東では沓台(くつだい)「泣き上戸」をもっている仕丁がまん中で、向かって左に台笠(だいがさ)「怒り上戸」、右に立傘(たてがさ)「笑い上戸」を持たせます。
六段目・七段目
六段目と七段目には、お道具を飾ります。
七段飾りの場合は、六段目と七段目には飾るべき特別な決まりがないようです。
ですが、通常は六段目に茶道具、箪笥(たんす)、お化粧道具などを飾り、七段目に御駕籠(おかご)や御所車(ごしょぐるま)/牛車を飾ると調和がとれます。
まとめ
どうでしたでしょうか?ちゃんと飾ることができたでしょうか?
七段飾りの雛人形の飾り方や雛人形を飾るときの注意点についてでした。
関東と関西では雛人形の飾る位置が微妙に違いますので注意して飾りましょう。