半夏生(はんげしょう)は、地方によってうどんと鯖が食べられている場所があります。
なぜその食材につながっているのでしょうか?
今回は、うどんと鯖が食べられている場所はどこで、その理由や意味は何か?
うどんと鯖の効能には何があるのかも合わせて紹介します。
半夏生にうどんを食べる理由とは?
半夏生にうどんを食べる地方で有名なのは、香川県です。
香川はうどんが好きな人が多い所でも知られていますから、半夏生の日だけが特別に食べられる日でない気がします。
でも調べてみると、由来らしきものがありました。
昔、香川の農村では、すでに麦の刈り入れが終わっていて、その収穫された麦を使ってうどんを打ちました。
そして、そのうどんを神様にお供えしたり、農作業を手助けしてくれた人達に振る舞っていました。
その習慣が現在にも受け継がれてきたと思います。
香川でうどんが好ずきが多いのには、この風習のせいかもしれませんね^^
それではうどんにどんな効能があるのでしょうか?
半夏生で食べるうどんの効能は?
うどんは代表的な炭水化物の一つくらいにしか認識していませんでしたが、それなりに体に良い栄養素があるようです。
うどんの主な成分は小麦ですが、小麦には?
- グルテン ⇒ 血中コレステロールや中性脂肪を減らす
- プロリン ⇒ お肌の美容効果
- グルタミン ⇒ 免疫力向上、感染症の予防
- グルタミンペプチド ⇒ 筋肉疲労の回復
などがあります。
あと、消化が良いのですぐにエネルギーに変わり、風邪などの病気がちで食欲がないときに、ピッタリの食材と言えます。
それでは次に、鯖を食べる場所や理由について紹介します。
半夏生に鯖を食べる理由とは?
半夏生に鯖を食べる地域で有名なのは、福井県の大野市です。
この時期に食べられる鯖を、半夏生鯖(はんげしょうさば)と呼ばれていて、丸々一匹を竹くしに刺し、焼いて食べるようになりました。
鯖の旬は秋なのですが、なぜ春の時期に食べられるようになったのでしょうか?
それは、江戸時代から続いている風習なのです。
当時この地域では、鯖が大漁に採れていて、年貢の代わりになっていました。
そして、この地域を治めていた大野藩のお殿様が、田植えが終わった農民たちの疲労回復にと、鯖を食べることを推奨する御触書を発布しました。
それが町内の魚屋さんに広まって、半夏生の日に焼いた鯖を売りに出したのが始まりとされています。
そしてそれが、現在までつながっているのでしょう。
もし鯖より他の魚が多く採れていたら鯖でなかったかもしれませんね^^;
それでは鯖にどんな効能があるのでしょうか?
半夏生で食べる鯖の効能は?
鯖には、体に良い栄養素が多く含まれています。
特に、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸が多く、テレビで健康サプリメントのCMなどでも知られていますが、血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させる効果があります。
あと、田植えの疲労を回復してくれるビタミンB群を多く含んでいますので、当時の農家にとっては理にかなった食材だと言えます。
最後に一言!
どうでしたでしょうか?
地方によって、その地域の食材が主な由来になっているのが分かりますよね^^
どの食材も疲労回復に良い成分がありますが、昔の人々はそんな成分がある事など知る由もなかったはずです。
なので様々な食べ物を食した結果、自然と長い年月をかけて良い物が身についてきたのではないでしょうか?
この様な風習がない地方の人は、半夏生の日にうどんや鯖をいただいてみるのもいいかもしれませんね^^